会長挨拶
私たちの原点は、創始者 山崎伊一郎の『救う精神』である「困難な状況にある高齢者をどうにかしてあげられないか」という意思表示と行動から始まりました。
「特別養護老人ホーム 成仁ハウス百年の里」は、豊かな自然の中の流れる立根川のほとり、四季を通じて安らぎを感じる施設です。
また、ユニット型の個室により、お一人おひとりの生活リズムを尊重し、ご自宅の生活をそのまま、皆さまがご自分らしく、第二の我が家としてお暮しいただける施設です。
法人理念
すべては愛から始まる
わたし達の原点は、創設者である山崎伊一郎の精神である、「あいての幸せを本心から願う姿勢」から始まりました。この土地で育ってきた多くの方々への博愛の心。誰もが必ず持っている仁の精神。老後も幸せに過ごしてほしいという願い。
これらの精神を成仁会で働く皆さんの心にいつもとめておいてほしいと思い、ロゴマークをつくりました。樹の年齢には、ここでの時間を生きていく人々に幸せな歳を積み重ねてほしいという願いが込められています。
また、外側の円には人々の結びつきを表し、愛を育む姿を表現しています。成仁会の愛のかたちを、皆さまとこれからも共に育んでいけますように。
「我が法人の基本理念・方針は、創業者精神にある。」
社会福祉が、その理想とするすべての幸福に向かって邁進し、社会福祉法及び介護保険法の基本理念に基づき、深い愛情と尊敬、そして福祉への情熱をモットーとし、経営施設事業の推進と地域福祉に貢献することを基本理念とする。
成仁会の思い
我々「成仁会」は、法人開設43年目を迎え、社会福祉法・介護保険法の理念に基づき、さらに創業者精神を堅持し、広く深く事業の発展と安定のため邁進するものである。
その創業者精神とは、創業者である山崎伊一郎、山崎シゲ会長の思い「人間愛」から始まり、当法人の「すべては愛から始まる」を法人の基本と位置づけ、「創業者精神」慈しみ、愛情、そして、高齢者が困難な時こそ「どうにかしてあげられないか」の意志表示と行動から始まったものである。
我々「成仁会」は、この高齢者福祉への愛情と情熱を掲げ、高齢者の尊厳と暮しを守る、そして一期一会の精神、「相手の身になって」を真に実践し、高齢者サービスを利用する方々のために、グループ法人である社会福祉法人杜の里福祉会とともに実行するものである。
- 相談されたらいやとは言わないケアの実践とサービス開発
- 看取りを尊重できることが究極のケア、ケアの根源
- 食べる喜び、食べたいと思う心を尊重するケア
- 不安に寄り添い、和らげるケア
- 生きることを喜び合えるケア
- 一期一会のケア
- ケアの言語化、データ化によるケアの科学化、見える化
- 地域を愛し、地域に愛されるケア
- 「老い」を尊重し、「老い」に礼を尽くし、感謝し、「老い」に学ぶケア
- 職員が人間として成長し、輝くケア
◆法人の目指す姿
“生きていくことへの全人的サポートを目指す”
◎施設サービス
ケアの理念「相手の身となり、心を手にして、ケアをしていく」の基本姿勢を元に、成仁会が長年培った介護ソフトを活用したケアデータに基づく科学的ケア、そして一人ひとりを全人的に見つめていくユニット型でのパーソナルケアを取り入れ、入居者様お一人おひとりの幸せの継続を目指しております。
日常生活の中に非日常生活を取り入れることによって、喜び、悲しみ、笑い、軽度の疲労を感じ、生活の活性化を図ることができます。そのために、体操、行事、クラブ活動等の様々な活動にも力をいれております。
ユニット型施設においては、個人の空間(居室)、少人数での空間(リビング)、ご近所付き合い空間(セミパブリックスペース)、大勢集まる空間(地域交流スペース)と多様空間を兼ね備えた施設となっております。
ハード、ソフトそして、何よりスタッフの力が必要となります。働くスタッフの人としての成長、コミュニケーション能力アップに努め、3つの柱で入居者様の幸せのお手伝いをさせて頂きます。
各ユニットでパソコン入力を行い、データ管理を行っています
毎日の記録を指定期間で一覧化できます。
どの職員が対応しても同じ対応が出来るよう、入居者様の希望、出来る事、お手伝いすること等をまとめています。
◎在宅サービス
住み慣れた地域において、それぞれの自律的な暮らしが、 安定し、安心して継続できる在宅サービスを目指す。
◆「至誠」を貫く
「至誠を貫く」とは、その時その時に与えられた仕事に本気で取り組むということです。それが当たり前になれば、誰の前であっても、与えられた仕事に真剣に取り組む姿がほんとうの自分の姿になるのです。そして、知らず知らずのうちに誰からも頼られる人になるのです。この人だったら「しっかり責任を果たすだろう。」と誰もが思うようになるのです。いわば周囲からの信頼が「自分の役割」に気づかせてくれるのです。
また、「至誠」すなわち誠を尽くし、精いっぱい真心を持って相手に話し尽くすことで、その相手に必ずわかってもらえる、心に思うことを言葉にしてこそ初めてわかり合えるのです。
◆成仁会 五つの思い
- 真心を込めて入居者様と接しましたか
- 言ったことをきちんと行うことができましたか
- 気持ちを込めていましたか
- 自分のできる限りのことができましたか
- 最後まで諦めずに行うことができましたか
大黒様
経営方針
◆利用者本位のサービス提供
我が法人は、個人の尊厳保持、権利擁護、利用者の自律的な暮らしへの全人的なサポートを目指した利用者本位のサービスを提供する。
【経営目標】パーソナルケアの徹底とユニットケアの追求
サービス向上の取組・・・利用者の皆様に安心して過ごしていただけるよう、常に介護サービスを評価・検証しながら、質の向上に取り組む。
危機管理対策の強化・・・自然災害など予期せぬ事態が発生した場合に、被害の拡大防止と業務継続に向けた危機管理対策に努める。
◆職員の意欲・能力向上への取組
我が法人は、最大の財産“人財”である職員が誇りをもって働き続けられるよう、職員の意欲・能力向上に取り組む。
【経営目標】
職員教育・研修の充実・・・職員が介護の専門性や人間力の向上に積極的に取り組めるよう、職員教育・研修の充実を図る。
労働環境の維持向上・・・職員が安心して働き続けられるよう、公正な人事・給与や働きやすい職場づくりに取り組む。
戦略的な人財確保対策・・・職員の離職防止や新規採用・受入れなど、それぞれに 対応した戦略的な人財確保対策に取り組む。
◆地域まるごと支え合いの促進
我が法人は、地域の多様な主体と連携した各種の貢献活動を通じて、地域をまるごと支える共生社会の実現を促進する。
【経営目標】
地域連携包括事業の実施・・・地域の多様な主体と連携し、支援を必要とする地域住民の課題を受け止めながら、包括的な相談支援を行う。
公益的取組の推進・・・地域の多様な福祉ニーズや課題等への社会貢献として、地域の支え合い活動と連動した公益的取組等を推進する。
◆持続可能で活力のある法人経営
我が法人は、経営ガバナンスの強化や適正な業務執行と財務管理により、持続可能な活力ある法人経営を目指す。
【経営目標】
経営ガバナンスの強化・・・評議員会・理事会の内部統制機能の発揮や監事監査の実施等により、自律的で適正な法人運営を行う。
事業計画の進捗管理・・・事業計画の円滑な推進に向け、定期的な検討会議による 事業の検証・評価・見直しなど、確実な進捗管理を行う。
財務・資産の適正管理・・・財務状況の把握・分析や法人保有の遊休資産の有効活用など、コスト意識をもった財務・資産の適正管理に努める。
施設等整備の取組・・・介護を要する高齢者等が、住み慣れた地域で安心して暮らすことができるような取組を推進する。
法人関連雑誌のご紹介
「ここで生まれて、ここで育って、大勢の人にお世話になった。少しでも役に立つことがあれば。」
昭和51年大船渡市外を眺望する小高い丘のうえで、その特養は産声をあげた。
「日本一の老人ホームを作りたい」を合言葉に始まったチャレンジと、そこから続く隘路。
施設長・山崎シゲとそれを取りまく職員、そしてお年寄りたちが巡ってきた四半世紀の感動物語。
初版2004年9月20日
監修 佐藤 眞一
著者 佐賀 由彦
発行者 荘村 明彦
発行元 中央法規出版株式会社