成仁会とSDGs

持続可能な開発目標(SDGs)とは


SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)は、「誰一人取り残さない(leave no one behind)」持続可能でよりよい社会の実現を目指す世界共通の目標です。

2015年の国連サミットにおいて全ての加盟国が合意した「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中で掲げられました。

2030年を達成年限とし、17のゴールと169のターゲットから構成されています。

成仁会とSDGs


 成仁会の原点は、創始者山崎伊一郎の『救う精神』である「困難な状況にある高齢者をどうにかしてあげられないか」という意思表示と行動から始まりました。

山崎伊一郎初代理事長と山崎シゲ会長は数多の大災害や戦争を経験されましたが、挫折することなく、自分たちの子や孫の為に平和且つ安定な日本国を復興し、築いた高齢者が人生の最期に思うような介護も受けられずに、生涯を終えようとしている姿を度々目にしていた。

2025年問題が叫ばれる遥か前の1971年(昭和46年)から、地域を愛し、地域に愛される施設作りを目指していたことはまさに「誰一人取り残さない持続可能でよりよい社会」をこの大船渡の地ですでに実践してきたことはSDGsの理念と合致します。

初代山崎会長、山崎シゲ会長、御下賜金拝受

社会福祉法人成仁会 SDGs宣言


~ 生きていくことへの全人的サポートを目指して ~

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当時は老人ホームも数が少なく、収容の場という概念が根強かったため、施設長である山崎シゲ会長は「自分らしくあるべき」と職員たちへケアの指導をしておりました。

集団生活においても、「食に対して好き嫌いがあって良い」「その方の人生があって今がある。」という人それぞれに望むことが違って当たり前でそれを画一的ではなく、個人をみつめ全人的にサポートをしていく『パーソナルケア』へと発展していったのです。

それが、やがて理念と仕組みを確立することになり、ユニットケアに発展していったのはご承知の通り。

施設系サービスだけではなく、大船渡市内の高齢者及びご家族に満足なサービスを行き届けることが出来ないことから、在宅系サービスも展開し、お客様に選択肢が持てる介護サービスの拡充を図ってきました。

これからも、「その人らしい人生のラストステージ」を高齢者及びそのご家族様が満足していただけるよう、超高齢化社会への社会問題の解決に取り組んでまいります。

ユニットで夕飯作り

自家栽培で野菜も収穫

~ 働きやすい職場を目指して ~

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法人理念でもある、「健康を大切にすること」「生涯学ぶこと」は職員が健康で向上意欲がなければお世話される高齢者も元気になることは出来ない。ケアの本質は職員そのものにあるとなっています。

成仁会では健康を促進するための様々な取り組みも実践しています。全職員への年2回の健康診断や産業医を配置してのストレスチェックを実施。入居者・利用者をお世話する上で日々の健康管理と検温の実施もしております。介護職員の身体的、精神的負担軽減のために福祉の仕事のイメージアップ、魅力を広めるために積極的にSNS発信に取り組んでおります。

また、給与表の改定を定期的に実施し、職員の給与水準の向上を図るべく、介護職員処遇改善加算等に加え、法人として財源を確保し介護職員だけでなく、全職種、全職員に対しても給与水準の改善を図っています。

法人全体の職員割合は女性が7割を占めており、女性職員が継続就業できる環境整備し育児休職後の勤務ついては短日・短時間勤務などを導入しております。

職員研修の模様

職員の子供さんへ入学祝い

賞与支給式

~ 地域に愛され、地域に必要とされることを目指して ~

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法人理念でもある「広く万人のために活動すること」は介護だけでなく困っている人がいれば出来ることはしてあげるという想いからなるものです。

平成23年に発生した東日本大震災では食べ物がなく、避難所生活や介護者不在の高齢者を介護保険の枠組みを越えて延べ1000人の避難者を受け入れ地域介護の砦になりました。今後も災害発生時に通常の生活が困難な要援護者を受け入れる福祉避難所として自治体と協定を締結し、災害時に適切な要援護者の受け入れ、事業継続出来るよう努力してまいります。

また、今後は世界各国でも日本同様に高齢化が進んでいきます。成仁会で培った人間愛をベースにした介護技術や考え方は世界に通用するものです。これまで培ってきた知識、技術を世界に広める活動として、外国人の宗教や風習を受け入れた上で、現在2か国(インドネシア、ネパール)9名の人材が介護職員として活躍中です。個人差はありますが、日々のOJTや、施設内研修で知識・技術を身につけるべく奮闘中です。

地域のお祭りに全職員で参加

元旦は全職員で年頭の挨拶